もちと申します。
SVシーズン22お疲れ様でした!久々に4桁で終えられて嬉しかったので構築を記録しておこうと思います。マンムーが大活躍だったので自慢させてください!

構築経緯
大雑把にいうと、マンムーのステルスロックとガチグマのあくびで起点をつくり、積みエースで全抜きする、というシンプルな展開構築です。
ウーラオスがいなくなったこと、サーフゴーが増える予想が立ったことで、ランクバトルで苦楽を共にしてきたウルガモスが輝けるルールだと思い、軸として組み始めました。
ステルスロックオーディション
ウルガモスといえば積み展開が強力なので、まずはステルスロック展開を考え始めました。
初手展開で最も意識すべきはブリジュラスだと考えています。なんならこのレギュレーションで最も危険なポケモンはブリジュラスだとすら思っています。展開を阻害する手段を複数持っており、幅広く対応することが困難な点が、展開構築を握る上で特に厄介だと考えました。
ポケモンSVのランクバトルもそろそろ2年が経過しようとするところですが、この世代はブリジュラスをはじめ、キラフロル・コノヨザルといった非常に強力な展開づくりポケモンが登場しました。油断すると展開要員に3タテされかねず、「ステロだけ撒ければOK」という時代ではなくなったと考えています。
話を戻して、こちらもブリジュラスに負けないくらいパワーがある展開要員を検討することにしました。自分でブリジュラスを使うことも考えましたが、展開要員として採用するのは得策ではないと考えました。というのも、型が豊富なポケモンの強さは全対応の難しさを前提とした奇襲性であり、特定の役割における強さではありません。一点読みされて初手ガチグマと対面したら試合終了、というのでは安定しません。バレバレになりそうな展開要員としてブリジュラスを使うことはやめました。
バサギリやコノヨザルを試しながら考察した中、マンムーを採用することにしました。ステルスロックを覚えるポケモンの中でも対面性能が非常に高く、ブリジュラスだけでなく環境トップに広く弱点をつくことができます。自然に襷を持たせることができるため行動保障もありますし、地味ですが特性により挑発を無効にできるため、展開要員として非常に安定して動かすことができます。
能動的な起点作り
もともとは対面選出やサイクルの中で起点をつくるチャンスを伺う作戦を考えていました。しかし、特に赫月ガチグマのパワーがすごすぎてウルガモス単体では起点にできないことが分かり、能動的に起点を作る必要性を感じました。
そこで現環境で自然に採用できる起点作りポケモンとして、あくび型の赫月ガチグマを使うことにしました。赫月ガチグマも型が豊富なポケモンですが、先述のブリジュラスと違いエース運用が脅威となるポケモンであり、起点作り型を察知されづらいと考えました。
補完
展開的な選出の補完として、ウルガモスを通しづらい相手に対して積みエース運用ができ、ステルスロックを怖がらないスイーパーとしても運用できるガブリアスを採用しました。
ここまで採用したポケモンは、展開的に使わずとも対面選出やサイクル選出でもある程度戦えるようになっています。そういった状況を踏まえると、スタンダードな並びこそ補完として適切だろうと考えました。露骨な展開阻害を含む有象無象を対処できる裏選出要員としてカイリュー・サーフゴーを採用し、構築を完成としました。

個体紹介
マンムー @きあいのタスキ
テラスタイプ: くさ
特性: どんかん
性格: いじっぱり
185-200(252)-100-81-81(4)-132(252)
つららばり / じしん / くさわけ / ステルスロック
秘密兵器です。とにかくブリジュラス入りに自信を持って初手投げでき、ブリジュラスが来なくてもテラスタルを強要できる圧力が非常に優秀でした。
技構成として、採用率94%のこおりのつぶてを切り、くさわけを採用しました。くさわけは奇襲性が高く、思考を惑わせてくれました。一度発生した初手マンムーミラーが顕著な例だったので紹介すると、
- 相手のステルスロックに合わせて、こちらはくさわけを押す。
- 相手は地震で縛られているのでこおりのつぶてしか押せない。そこでこちらはステルスロックを押す。
- 2回目のこおりのつぶてを耐えて相手マンムーを突破。
- S+1状態で2匹目と対面し、じしんのダメージを入れて退場。
といった具合に、ステロを撒きながら1.7体撃破する活躍をみせてくれました。
また、草テラスタルがいい味を出していて、くさわけのダメージプッシュはもちろんのこと、アシレーヌやイダイトウへの切り返しができる点が優秀だと感じました。草タイプはタイプ上強いわけではないので積極的に採用したくはないのですが、雨パへの対抗など時々欲しくなる場面があるので、これをテラスタルによって補うという考え方もありだなと思いました。
ブリジュラスを意識するならば最速にしたほうがよいのでは、ということも検討しましたが、準速でも困らなかったのでこのままいきました。一応の考察としては、礫まで考えると頑丈型は勝手に逃げてくれるでしょうし、素早さに振ることが少ない持久力を対処しやすいよう火力を重視すべきだと判断しました。
マスボに上がって4桁帯と対戦していると、持久力ブリジュラスに氷柱針を打たせようとする立ち回りをされることが多かったです。ステルスロックとタイミングが合って回避できましたが、たまたま噛み合っただけだったので、意識しておくべき立ち回りだなと思いました。
ウルガモス @あつぞこブーツ
テラスタイプ: フェアリー
特性: ほのおのからだ
性格: ずぶとい
190(236)-58-121(196)-156(4)-126(4)-129(68) *A0
ほのおのまい / テラバースト / ちょうのまい / あさのひざし
- S+1で最速マスカーニャ抜き
- 5点振りのうち総合耐久指数最大
以前からよく使っている相棒で、積みエースです。シンプルな型でも十分使いやすかったので捻らずに使いました。
いくら蝶舞が強力とはいえ、赫月ガチグマのノーマルテラスタルブラッドムーンには押し負けます。初撃を受ける前に2回積む、という展開を目指して立ち回る必要があります。
これだけHBに振っても物理耐久は心許ないので、急な物理高火力でいきなり崩れることがあります。無理に全抜きを狙わず、特性発動を考慮しながらスイーパーに任せるといった大局観も必要なポケモンだと思います。
カイリューと相性補完がよく、一緒にサイクル選出する相棒でもあります。カイリューが誘うトリプルアクセル持ちに後投げして火傷させる展開は幾度となく経験しました。特にマスカーニャはよほどの奇襲型でなければ後出し安定なので、後投げから起点にできて大活躍でした。
実はブーツ型はあまり好きではないのですが、ブリジュラスのせいでステロ環境すぎるので履かせざるを得なかったのが正直なところです。今シーズンはブーツが腐る対戦は少なかったと思います。
ガチグマ(赫月) @オボンのみ
テラスタイプ: どく
特性: しんがん
性格: ひかえめ
220(252)-81-153(100)-176(36)-116(100)-73(4)
ブラッドムーン / だいちのちから / しんくうは / あくび
あくびで起点を作る役です。常に選出するわけではないですが、どこからでも相手の展開を阻害できる安心感がありました。選出した際は無理に攻めず、あくびを中心に使ってとにかく展開を整える立ち回りを意識していました。
ボックスにいた個体をそのまま連れてきており、調整意図は忘れました。過去のレギュレーションで誰かが使っていた調整を拝借した気がします。テラスタルはたぶんハバタクカミ意識なので、現環境はガチグマミラーで不利にならないフェアリーのほうがよいと思います。
ガブリアス @いかさまダイス
テラスタイプ: ほのお
特性: さめはだ
性格: ようき
183-182(252)-115-100-106(4)-169(252)
スケイルショット / じしん / テラバースト / つるぎのまい
ウルガモスを通しにくいときのサブ積みエースであり、スイーパーです。現実問題として、Sラインの上位は割と層が薄く、ガブリアスくらいの速度でもほとんど上をとれる印象です。スケショでブーストできる点も偉い。
敵に回したときに「型がわかっていても対処できない」ということが多いポケモンだと感じたので、自分でも使ってみることにしました。やはりものすごく頼りになりました。
炎テラスタルは鬼火ウルガモス意識です。鋼に比べると汎用性に欠けるので環境次第だと思います。
ちなみにテラバースト採用しているのにC個体値上げ忘れて使っていました。もはや誤差の範囲ですが、レンタルは王冠使っておきました。
カイリュー @こだわりハチマキ
テラスタイプ: ひこう
特性: マルチスケイル
性格: いじっぱり
175(68)-204(255)-116(4)-105-121(4)-123(180)
げきりん / テラバースト / じしん / しんそく
- H: 16n-1
- S: 準速キノガッサ抜き
いつものカイリューです。もはやお守り枠です。
この型のカイリューは初手投げから荒らす役割を任せることが多いですが、ブリジュラスが多すぎて初手投げは結構難しかったです。また、相手目線ではウルガモスと並んでいると少なくとも一方にステロが入ることが確定するため、後ろにも置きづらいと思いました。逆に言えば、ステロ撒きを呼びやすくなるという役割はあるかもしれません。
正直なところ、この構築なら積極的にサイクルを回せる受け寄りの型のほうが合っている気がしています。
サーフゴー @おんみつマント
テラスタイプ: みず
特性: おうごんのからだ
性格: ひかえめ
191(228)-58-147(252)-169(4)-112(4)-107(20) *A0
ゴールドラッシュ / シャドーボール / わるだくみ / じこさいせい
いつものサーフゴーです。これまたもはやお守り枠です。
基本的には受け崩し要員ですが、意外とサーフゴーのマークが甘いと感じる構築も多かったので割と選出しました。意図せず積みアタッカーとして活躍してくれました。
マントはもちろんキョジオーン対策ですが、Sダウン技を無効にするなど思わぬ副作用もあって活躍しました。当たりませんでしたがクエスパトラに強く出られる点もよいです。
選出パターン
マンムー・ガチグマ・ウルガモスが基本選出で、困ったらこの並びで選出していました。積みエースはガブリアスに代えてもOKですし、相手次第でマンムーとガチグマのどちらかをスイーパーであるガブリアスやカイリューに置き換えることもよくありました。
展開選出が基本ですが、対面選出もサイクル選出もできるので、展開づくりにこだわらず通りのよいポケモンを選択するようにしていました。
採用率が高いポケモンではアシレーヌが比較的重いので、上から高火力で押し込む展開や、マンムー・サーフゴーのテラスタルにより切り返す展開を状況に応じて選ぶようにしました。
結果と感想

久々に4桁で終えられてとても嬉しいです。対戦のモチベーションがあまり上がらない中で不意に舞い込んできたチャンスだったので、ものにできて本当によかったです。
構築記事としては理論的な解説をしましたが、マンムーを活躍させられたこと自体も嬉しかったポイントです。剣盾の禁伝2体ルールから対戦を始めた私ですが、マンムー入りの構築を使い始めてから対戦で勝つ感覚を掴めるようになってきた思い出があって、とても愛着をもっているポケモンです。今回マンムーを思いついたきっかけも、条件に合うポケモンを探したわけではなく、たまたま「久々にマンムー使いたいな〜」と思い立って考察したからであり、偶然の産物です。
剣盾から連れてきた個体を育成し直して使ったので対戦にも気合が入りました。最終日も気が重かったのですが、マンムーに「せっかくの4桁チャンスだからランクマやろうよ〜」と呼ばれた気がしました。その日はテラスタルを全部マンムーに切ったし、4桁決めた対戦はマンムーが急所でリフレクターを貫通して倒すというズルいエモい決着でした。結果以上に運命的なものを感じてちょっと泣きました。
マンムーには特別な思い入れがありますが、今回の構築はそれ以外にもウルガモスをはじめとして、お気に入りのポケモンをたくさん使えたので、楽しく対戦できました。

本構築について気になることがございましたら X (Twitter) @takosavi へお声かけください。最後までお読みいただきありがとうございました!