視覚障碍者を中心にゲームアクセシビリティを研究している Invisible Gaming Labo が主催するポケモン大会「IGL Cup Online」が行われました。私は試合進行を担当しつつ、選手としても出場しました。
この記事では使用構築と、簡単な参加レポートを残しておきます。このレギュレーションも残りわずかですが、シーズン終了まではレンタルチームも公開しておきます。もし気に入ったら使ってみてください。
構築経緯
レギュレーションG開幕直後に組んだ構築を微調整して連れてきました。
ライバロリさんがザシアンカイリューカバルドンで対戦していたのを拝見して、とりあえず並びがかっこよかったことと、自分としても使い慣れたポケモンたちだったので、軸として拝借することにしました。
細かいことは覚えていないのですが、他の採用経緯はたぶん以下の通りです。
- ハバタクカミ: コライドンへの切り返しを意識していた気がする
- ヒスイヌメルゴン: 特殊禁伝全般、カミやツツミにざっくり勝てる
- キョジオーン: 受けループをはじめとする有象無象の駆逐
手に馴染んだポケモンを中心に練度で勝負すること、とりあえず有象無象のチームに負けないことを意識して組みました。シーズン18にマスターボール級に到達しましたが、それ以降はそもそもランクバトルに潜っておらず、特にこれといった調整もしていないので、現環境で通じる気はしません。
本大会は構築組みなおすか悩んだのですが、読み上げアプリの開発に集中したいのと、練度が高いチームでプレイング勝負に持ち込むほうが楽しいと思ったので、そのまま連れてきました。
個体紹介
ザシアン @ くちたけん
テラスタイプ: ノーマル
特性: ふとうのけん
性格: ようき
187(156)-193(180)-136(4)-x-136(4)-207(164)
きょじゅうざん / じゃれつく / せいなるつるぎ / でんこうせっか
弱体化についてはいろいろ言われましたが、普通に強かったです。性質がブーストエナジーに似ているので、めっちゃ強いパラドックスポケモンという感覚で運用するといいかもしれません。
草分け地面テラバーストのような展開的な型も憧れますが、使い慣れているスタンダードな型をそのまま連れてきました。剣舞で助かる場面よりも電光石火が欲しい場面が多かったので電光石火、サイクルしづらいしザマゼンタも予想されたのでインファイトではなく聖剣を採用することにしました。結果的に使いやすかったと思います。
調整意図は忘れました。Sは最速ツツミ抜きだと思いますが、他は誰かの動画から拝借したと思います。
カイリュー @ こだわりハチマキ
テラスタイプ: ひこう
特性: マルチスケイル
性格: いじっぱり
175(68)-204(255)-116(4)-x-121(4)-123(180)
げきりん / テラバースト / じしん / しんそく
ポケモンSVランクマの相棒となっている鉢巻飛行テラバカイリューです。この子がチームにいるだけで私の勝率が上がることが判明しています。ザシアンとの相性補完が素晴らしいので、構築軸として活躍してくれました。
調整意図は全然覚えていませんが、たぶん準速キノガッサ抜きです。
キョジオーン @ たべのこし
テラスタイプ: ゴースト
特性: きよめのしお
性格: しんちょう
207(252)-121(4)-158(60)-x-143(156)-60(36)
しおづけ / みがわり / のろい / じこさいせい
マジレス要員です。この子がチームにいるだけで私の勝率が上がることが判明しています。禁伝環境において増えるであろう受けループと、有象無象のムゲンダイナに絶対に負けたくなかったので採用しました。あと圧がすごいので、相手プレイヤーに心理的なデバフをかけます。
調整意図は忘れました。たぶんヘイラッシャとの同速意識でSかなり高めなのと、Dを11nにする意図が見えます。
カバルドン @ オボンのみ
テラスタイプ: フェアリー
特性: すなおこし
性格: わんぱく
215(255)-132-187(252)-x-93(4)-67
じしん / あくび / ステルスロック / ふきとばし
コライドンを流すクッションとして採用しましたが、この大会では一周回って初手投げ展開要因として使うことが増えたかもしれません。あと受けループに対して結構仕事します。
テンプレ型ですが、挑発コライドンには即負けするので、シーズン中は地割れを採用していました。ちょっと落ち着いてきたかなという読みで今回はテンプレ型に戻しました。
ちなみにもう少し汎用性を持たせようと思って大会直前に耐久調整を試みましたが、特化鉢巻コライドンの確定3発調整はほぼ余裕がないことがわかり、ダメージ感覚が狂わないことを優先してそのままにしました。
ヌメルゴン (ヒスイのすがた) @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: フェアリー
特性: そうしょく
性格: れいせい
187(252)-120-121(4)-178(252)-170-72
りゅうせいぐん / ヘビーボンバー / 10まんボルト / はたきおとす
特殊耐久オバケです。特殊禁伝・カミ・ツツミをなんとなく面倒見ます。
おそらく本構築で最も所説で、このヒスイヌメルゴンが勝てない黒バドレックスが環境にたくさんいる気がします。実は直前までアローラベトベトンに変えることを検討していましたが、今回は使い慣れていることを優先しました。
ハバタクカミ @ きあいのタスキ
テラスタイプ: ステラ
特性: こだいかっせい
性格: おくびょう
131(4)-x-75-187(252)-155-205(252)
ムーンフォース / シャドーボール / パワージェム / でんじは
汎用的に見えて全然投げない子です。主にコライドン入りに初手の様子見や切り返し要員として投げる想定ですが、軸だけでも十分強いと思えるので、コライドン入り以外にはストッパーが欲しいときだけ投げる感じで運用していました。
今大会ではベンチを温めてくれました。あまり温かそうではないけど。
結果
成績としては4戦全勝で1位でした。勝てたことは嬉しかったし、プレイングで頑張る構築なのでスリリングに楽しく対戦できました。一応、現役プレイヤーが開発しているという主張をしているので、無様な結果で終わらずに済んでほっとしました笑
大会の振り返り
結果はさておき、見えないプレイヤーさんたちと真剣勝負ができたことが本当に嬉しかったです。参加されている全盲プレイヤーさん全員とマッチングできたことは運命のようなものを感じました。読み上げアプリ作ったことでこういう場ができたと考えると本当に感無量です。
今回は試合進行を担当させていただきましたが、画面が見えないプレイヤーがいる中、参加者みなさまのご協力のおかげで最後まで進めることができました。一つ反省点として、勝敗の記録をミスしてしまい、スイスドローのマッチングが乱れることとなりました。実際、成績につながるところでしたので申し訳なく思っています。また同じような大会運営の機会があれば典型ミスとして対策したいと思います。
大会としては、全盲プレイヤーが10名中5位以内に全員名を連ねるという結果となったことは本当にすごいことだと思います。名実ともに、見える・見えないの壁を超えて一緒にポケモン対戦を楽しむことができる状況になってきたと感じます。
自分の対戦動画
対戦はTwitchで配信しておりました。ダイジェストをコレクションにまとめましたので、よろしければご覧ください。
スマホだとリンクが機能しないかもしれないので動画も個別に貼っておきます。
他の配信
主催されている IGL でも配信されていましたので、よろしければこちらの配信もご覧ください。第3試合は私との対戦でしたので、対戦相手の視点からご覧いただけます。
また、IGLメンバーのうとんつゆさんが配信されていましたので掲載しておきます。
最後に
IGL Cup Online に参加したみなさま、ありがとうございました!一緒に楽しい時間を過ごすことができました!
9月には IGL 主催のオフライン大会も企画されています。私もまた運営兼選手として参加します。興味ある方はぜひ申し込んでみてください。観客としての参加も募集しておりますので、「興味はあるけど自分が対戦するのはちょっと…」という方もぜひお申込みください。
この大会を通じて使用されていた、ポケモン対戦画面読み上げアプリは、以下の公式サイトからご利用いただけます。
この記事について気になることがあれば X @takosavi までご連絡ください。